日本財団 図書館


すみれ児童館

 

〒827-0003 福岡県田川郡川崎町大峰  TEL.0947-73-3723・0947-73-3750 FAX.0947-72-8778(すみれ保育園と兼用)

 

設置主体:社会福祉法人 すみれ育成会

運営主体:社会福祉法人 すみれ育成会

人口:21,685人(福岡県田川郡川崎町)

設立年月日:昭和61年7月1日

職員数:5名

開館時間:午前8時30分

閉館時間:午後8時00分

休館日:祝日、お盆、年末年始

地域環境:自然環境にも恵まれた、住宅街と農村、山村の混在する町である。かつては、「黒ダイヤ」と呼ばれた石炭産業によって、活気に満ちた炭鉱町として栄えていた。炭鉱閉山は大きな影響を及ぼしたが、現在は、「新しいまちづくり」へ向けての動きが進められている。

 

ボランティアコーディネーターの育成事業

 

すみれ家庭塾

 

活動の概要

すみれ児童館で、運営している家庭塾とは、「高校に入学し、授業に対応できる学力を形成する」ために、児童館職員と学生ボランティアが担当している、学習サークルである。

それに参加している多くの児童の学力は低く、教科内容の基礎・基本の習得が著しく困難である。

その中で、「個」によりそった学習指導法の探求をする必要に迫られ、以下の3つをねらいとした。

1]現代の児童像や児童観を広め、深める。

2]児童のおかれた地域や家庭の状況、歴史、特性をつかむ。

3]「個」によりそえるような支援方法を研究する。

 

活動の成果

すべての活動において学生が熱心に参加してくれ、また、地域の方や学校の先生も快く講師を引き受けてくださった。

「地域探索ツアー」(11/23)では、この地域を理解するうえでは避けて通ることのできない「炭鉱」について、ボタ山を見学したり、当時の記録ビデオを見ながら深く学習することができた。

炭鉱閉山がこの地域に経済的な貧困だけでなく、社会的、文化的な貧困をももたらし、子どもたちを取り巻く環境に大きく影響していることが理解できた。

「学校教諭との交流会」(1/19,28)では、学校と家庭塾の様子を意見交換し、子どもたちに対する、より効果的な指導法や対応策について考えることができた。

ある子どもについての、塾とは全く異なる学校での様子を聞くことができたし、また、「学校も同じような問題で悩んでいる」と聞き、その問題の深刻さを感じると共に、「協力し、一緒に考えていけばよい」という安心感も生まれた。

いずれにせよ、今回の活動は、「児童のおかれた地域や学校の現状を理解したうえで、私達はどうしなければいけないのか。私達に何ができるのか」ということを学生自身に考えてもらうきっかけになったと思われる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION