日本財団 図書館


兵庫県立こどもの館

 

〒671-2233 兵庫県姫路市太市中915-49  TEL.0792-67-1153 FAX.0792-66-4632

 

設置主体:兵庫県

運営主体:兵庫県

人口:5,543,649人(兵庫県)

設立年月日:平成元年7月27日

職員数:館長1名 事務職員17名 児童厚生員8名

開館時間:午前9時30分

閉館時間:午後4時30分

休館日:火曜日、月末日、年末年始

地域環境:姫路市の青山及び太市にまたがる自然豊かな桜山貯水池に隣接した景勝地。市街地からバスで約20分の距離にある。

 

ボランティアコーディネーターの育成事業

 

人形劇講座

 

活動の概要

人形劇講座は、人形劇の上演に必要な演出や演技についての知識や技能を習得するための講座である。今回は、人形劇の実演を通して、子どもたちの豊かな情操や感性を育てるためのボランティアを養成するとともに、地域のボランティアとして、子育て支援を中心とした活動を積極的に展開できる人材を育成する事を目的として実施した。

人形劇初級講座は、人形劇に関心のある初心者を対象としており、今回の受講生20名中、児童厚生員7名・保育士6名と、児童福祉の推進に携わる方が多く、子どもの情操や感性を育てるための創造的な活動として人形劇に高い関心が寄せられていることが分かった。

人形劇中級講座の受講生の殆どは、既にボランティアとして活動していた。そこで、ダンボールを使った簡単な人形劇つくりと単純なストーリーを自分達で演出して振り付けをすることにより、創造力と表現力を培う実践的な内容の講座とした。

 

活動の成果

人形劇初級講座は、県域の中央部にある明石市中央公民館を会場としたため、明石市在住7名・尼崎市5名・出石郡2名・宍粟郡2名というように、県下各地から受講生が集まった。講師はプロの人形劇団に所属し、人形劇に対する深い造詣と長年の経験を有する俳優に依頼した。人形劇の歴史から始まって、人形の作り方・発声・人形操作・セリフの話し方などについての指導の後、受講生全員がグループに分かれ、人形劇の小品を実演した。

人形劇中級講座は、プロの人形劇団の脚本・演出家に講師を依頼し、既に活動している人を対象に、初級講座を発展させた、より実践的な内容で実施した。受講生は絵本をもとにしたシナリオつくり・初級講座とは異なるクイプの人形つくり・人形操作による多様な表現方法・間(リズム)の取り方等人形劇実演のための実践的技術や考え方を学んだ後、発表会を行った。

両講座を通し、今後、人形劇によるボランティア活動を行っていくうえでの基本的な知識や技術を習得した人材を養成することが出来た。

 

今後の課題

素晴らしい講師に恵まれ、充実した内容の講座が開設できているが、広い県域の各地域で、ボランティア活動する人材を育成するためには、様々な地域の人々が受講できるように講座の開催場所・開催日時・回数・講座内容等を再検討し、要望に応じて改善していく必要がある。また育成した人材が実践的な場で、その能力をより向上させ、活動する機会が得られるよう、ボランティア同士のネットワーク化・情報提供・活動の場の提供等の充実が大きな課題である。

 

 

 

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