涌谷町立八雲児童館
〒987-0115 宮城県遠田郡涌谷町字新町79 TEL/FAX.0229-42-2617
設置主体:涌谷町
運営主体:涌谷町
人口:19,831人
設立年月日:昭和46年4月1日
職員数:館長1名(兼務) 主幹1名(常勤) 主査1名(常勤)
児童厚生員3名(非常勤)
開館時間:午前8時30分 (長期休業期間は午前8時00分)
閉館時間:午後6時00分
休館日:土曜、日曜、祝祭日、年末年始(12/29〜1/3)
地域環境:自然と歴史、文化に恵まれた町。日本初の産金地、伊達家の重臣、亘理氏の城下町として発達。天平の湯の温泉施設もある。
ボランティアコーディネーターの育成事業
みんなの気持ちがホールインワン!!
活動の概要
現在の児童館活動において、ボランティアの協力は、必要不可欠なものとなっている。当館が本育成事業を受けた際、職員一人ひとりが、改めて『ボランティア活動とは?』の原点に立ち返り、今までの活動、そしてこれからの活動へのボランティアコーディネーターとしての関わり方について再認識することからスタートした。
活動を通し、さまざまな人との交流のなかで健全育成の輪が拡げられるよう、老若男女、みんなが参加できるように、大きく4つのふれあい事業として、運動会、グランドゴルフ大会、クリスマス会、餅つき会に取り組んだ。
これらの事業の広報は、毎月1回発行の町報を通じて、全戸配布により参加者を募ることができた。
この育成事業を通して、今まで母親クラブ中心で行ってきた活動から、地域老人クラブ、父、母、中学生ボランティア、公民館、婦人会、社会福祉協議会、小学校、他団体等お互いに、交流の少なかったスタッフ同士との協力関係づくりに力点をおくことにした。このように、児童厚生員としての役割の充実と、児童館ボランティアの輪が拡大していくことをねらいとした。
活動の成果
挨拶もなく通り過ぎたり、何となく遊びに来ていた地域の子どもや老人の方々が、顔見知りになり挨拶や言葉を交わすようになった。児童館事業を軸としての会話が盛り上がり、次を楽しみに待ってくれる老人クラブの方々が増えはじめた。いつもと違うメンバーに、参加者やスタッフが盛り上がりをみせ、より楽しい活動が展開できた。
昨年11月、近所の老人が、行方不明になる事件がおきた。その時、児童館を拠点にして集まり、以来連日60名〜70名の方々が、ボランティアで食事や接待、捜索活動に参加した。この光景を見たとき、地域のみんなの気持ちが一つになれたような思いがした。そう、まるでみんなの気持ちが、グランドゴルフでホールインワンをしたように。何回かの事業で顔見知りになった地域の連携がうまくいった成果が、このような非常時の協力につながったと考えられる。