こどもの皮膚と保育
―言葉と色は違っても、皮膚は同じ―
山本 一哉先生
1959年〜60年、ジェット機などない時代が、私の最初の米国留学、それも臨床医としてでした。現在では想像もできない、実に面白い経験でした。結論は、民族が違っても「面白ければ、みんな笑う」と気がついたことでした。つまり、なんだ同じじゃないの、ということで、それ以来今まで、これは本当に診察に役立つ「悟り」となりました。
さて、こどもの皮膚とどう取り組めば気楽に過ごせるものか、興味がおありになりますか?お疲れでしょうが、気が遠くなるほどたくさんのお母さんと、皮膚にトラブルのあるそのお子さん達にお会いする機会のあった者の話をお聞き願えれば幸いです。ところで、みなさんは「どの指で、塗り薬を子どもに塗りますか」、そういうお話をしたいと思います。