第2分科会
保育における感染症対策
司会者 丸岡隆(横浜市・横浜文化保育園長)
提案者 藤井祐子(中野区立中野保育園看護婦)
助言者 松田光彦(日本保育園保健協議会常任理事)
提案要旨
保育園における感染症対策
藤井祐子(中野区立中野保育園看護婦)
1. はじめに
制定後100年を経た伝染病予防法が改正され、新しく「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」が、今年の4月1日に施行されました。
新法に伴い、文部省の学校保健法の中で決められている「学校で予防すべき伝染病」いわゆる学校伝染病についても手直しがなされました。
子どものかかりやすい伝染病は、予防接種のないかぎりは防ぐことは難しく、同年齢の子どもが集団で生活する保育園では、子どもがかかりやすい病気が発生するとあっと言う間に広がってしまいます。
保育園で生活する子どもは、低年齢児・慢性疾患を持つ子ども・障害児などもおり、個々の体力の差のある乳幼児への感染症対策には、日々苦慮しているところです。
法律が改正になっても、保育園で日常行われる感染症対策の基本は、変わらないものと考えます。
2.感染症対策の実際
・健康観察
早期発見、早期治療のためには保育園だけではなく家庭でも注意して観察してもらう
・感染症発生時の対応
感染症を疑う際は隔離し、受診してもらう診断がついたら発生状況を保護者へ伝える
・伝染病、食中毒発生時の対応
中野区ではマニュアルを作成し対応
・日頃からの予防
手洗いの励行
予防接種の勧め