日本財団 図書館


主要な相手国/地域別に、海上コンテナ貨物の最多輸入品目、船卸し港、船卸し港からの輸送手段、積み替え港について整理すると、以下の通りである。

中国中部からの輸入は、「果実及び野菜」、「その他の食料品及び動物」が多く、その多くは北九州港において船卸しされている。熊本県、宮崎県に立地する事業所が一部博多港を利用しているケースや、大分県に立地する事業所が大分港や神戸港を利用しているケースがみられる。これらの船卸し港からの輸送手段はトラックが中心であるが、トレーラーを利用している事業所が1カ所ある。

北米からの輸入については、「飼料」や「木材及びコルク」を中心として、博多港で船卸されている。積み替え(トランシップ)はない場合が多いが、台湾(高雄港、基隆港)で積み替えが行われているケースもみられる。その他、北九州港、大阪港なども利用されている。いずれの場合も、港からの輸送手段はトラックが主である。

韓国からの輸入は、食料品関連および繊維関連が中心であり、船卸し港としては北九州港が利用されることが多い。熊本県に立地する事業所では博多港も利用されており、大分県に立地する事業所では、大分港や熊本港を利用している事業所もある。いずれの場合も港からの輸送手段はトラックである。

台湾からの輸入は、木製品関連が多い。船卸港は北九州港が多いが、鹿児島県に立地している事業所は、志布志港や大阪港などを利用している。そこからの輸送手段はトラックである。

中国北部からの輸入では、北九州港、博多港、名古屋港が、タイからの輸入では、北九州港、博多港が船卸港として利用されている。

インドネシアからの輸入について、熊本県には、台湾(高雄港、基隆港)で積み替えて、北九州港で船卸ししている事業所がみられ、大分県には、韓国(釜山港)で積み替えて、大分港で船卸ししている事業所がみられる。一方、宮崎県には、伊万里港で船卸ししている「木材・木製品、家具・装備品製造業」の事業所がみられる。

ヨーロッパからの輸入では、博多港までの直行便を利用している事業所が大分県に、大阪港までの直行便を利用している事業所が熊本県に立地している。また、「化学、石油・石炭製品、プラスチック製品製造業」に属する宮崎県の事業所が、細島港を利用して、パルプ及び古紙、その他の動植物性原材料、鉱物性燃料などを輸入している。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION