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(4)細島港における輸出入コンテナ貨物の取扱状況

1]細島港における輸出入コンテナ貨物の品目別生産・消費量

1998年10月に細島港で船積みされた輸出コンテナ貨物量は5,797トン、船卸された輸入コンテナ貨物量は4,152トンであり、やや輸出超過となっている。

対象4県の他港では、志布志港は比較的輸出入のバランスが取れており、大分港は輸出が輸入の2倍以上と大幅な輸出超過となっている。

93年時点では、志布志港でしか輸出入コンテナ貨物の取扱は行われていなかったが、98年時点では、細島港の取扱量は輸出入のいずれにおいても志布志港を上回っており、順調に利用が増加していることがうかがえる。

 

表3-2-14 対象4県の港湾における輸出入コンテナ貨物量(1998)

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資料)運輸省港湾局「輸出入コンテナ貨物流動調査」より(株)三和総合研究所作成

 

98年に細島港で船積みされた輸出コンテナ貨物の品目をみると、「元素及び化合物」が41.3%を占めて最も多く、以下、「プラスチック」(20.1%)、「ゴムタイヤ及びチューブ」(15.6%)と続いている。

志布志港では、「紙類及び同製品」が61.4%で最も多く、次いで「食料に適さない原材料」が26.3%となっており、大分港では「プラスチック」が52.0%で最も多く、次いで「元素及び化合物」が23.7%となっているのに対し、品目の偏りは小さいと言える。

 

細島港の輸出品目を、宮崎県で生産される輸出品目と比較すると、「ゴムタイヤ及びチューブ」のウェイトが小さい。(宮崎県で生産される輸出品目全体における「ゴムタイヤ及びチューブ」の構成比は55.2%)。貨物量では、細島港における輸出量が904トン/月であるのに対し、宮崎県での生産量は20,987トン/月であり、「ゴムタイヤ及びチューブ」の輸出においては、細島港はあまり使われていないことが分かる。一方、「元素及び化合物」については約半量が細島港で船積みされており、「プラスチック」についても細島港の利用率は比較的高い。しかし、宮崎県で生産される主要輸出品目である「紙類及び同製品」や「繊維用糸及び繊維製品」については、細島港はほとんど使われていない。

 

 

 

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