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2]対象4県における輸入コンテナ貨物の船卸港

1998年10月に宮崎県において消費された輸入コンテナ貨物の船卸港では、細島港のウェイトは輸出よりもさらに大きく、20%以上を占めている。北九州港と博多港を比べると、輸出とは逆に北九州港のウェイトが28.8%と最も大きく、博多港は24.5%と北九州港に次ぐ割合となっている。両者を合わせたウェイトは、輸出よりもやや大きいながら、細島港のウェイトが輸出よりもかなり大きいことから、他の港の利用率が輸出と比較して低いことがうかがえる。他の港では、神戸港が10.6%、大阪港が9.9%にとどまっている。

他の対象県では、地元港の利用率は鹿児島県の志布志港が9.5%、大分県の大分港が2.8%にとどまっており、宮崎県の細島港の地元利用率はかなり高いと言える。熊本県では博多港が、大分県では北九州港が、最大の船卸港となっている。鹿児島県では、北九州港が29.0%、大阪港が22.8%を占めている。

93年時点では、宮崎県の輸入コンテナ貨物の船卸港は、北九州港が39.8%、博多港が32.6%と両者を合わせて70%を超えており、神戸港も22.4%を占めていた。これらの港の利用率が低下し、細島港へとシフトしたことがうかがえる。

 

 

 

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