■事業の内容
近年、地球的規模の環境問題が世界的な関心を集め、中でも大気中のCO2濃度の上昇に伴う地球温暖化問題が最も重大な課題となっている。平成9年12月に京都で開催された気候変動枠組条約第3回締約国会議において、わが国は2008年から2012年までの間に6%削減(1990年比)することを、世界に約束した。これを受けてわが国もより一層のエネルギーの効率的な使用等によりCO2の排出を削減する必要がある。 しかしながら、わが国における近年のエネルギー消費は、国際石油需要の緩和傾向とエネルギー多消費型ライフスタイル等を背景として大幅に増大している。しかも、CO2排出量の少ない天然ガスや全く排出しない原子力等代替エネルギーの利用可能性の高い産業・民生部門に比べ、運輸部門は、化石燃料からの転換がなかなか進まないのが実状である。 地球環境問題のなかでも地球温暖化の問題は国民各層のライフスタイルに関わる問題であり、国民一人一人の意識改革が必要である。そこで運輸部門において環境対策、省エネルギー対策を推進していくためには、関係各層の理解と協力を得ることが不可欠である。このため、パンフレットを作成し、地球温暖化問題の概要及びその防止対策について周知啓発を行うことを目的として、本事業を実施した。 (1) パンフレットの作成及び配布 運輸部門における地球環境問題の現状、地球環境問題や地域環境問題に対する対策、省エネルギー対策等をわかりやすく紹介したパンフレットを作成した。 [1] 規 格 A4判、カラー、36ページ [2] 部 数 10,000部 [3] 配布先 運輸省地方運輸局、各陸運支局、自動車検査登録事務所、各港湾建設局、関係事業者団体等に見本を配布し、要求に応じ必要部数を発送した。
■事業の成果
運輸は、経済社会活動の基盤であり、豊かな暮らしを実現するために欠くことの出来ないものである。しかしその一方で、運輸における二酸化炭素排出量は、年々増加しており、今後も需要の伸びによりさらに増えるものと予想されている。
このため、環境部門における環境問題の現状と対策、及び未来につづく運輸交通システムについて判りやすく構成したパンフレットを10,000部作成し配布した。本パンフレットはセミナーや教育等にて使用して頂いており、環境問題に対する意識改革の一助になった。
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