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■事業の内容

国民の祝日「海の日」は、「海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日」として制定されたものであり、この趣旨を一般国民に対して一層周知することは海事知識の普及そのものである。7月20日の「海の日」、ならびに7月20日から同月31日までの「海の旬間」を中心に、一般国民の目に触れやすい字幕の掲示やパンフレットの配布、新聞広告、主要都市でのパレード等を全国的に展開することで、「海の日」の意義の定着をはかるほか、永年にわたり海事産業の発展にたずさわってきた人たちを顕彰することにより、海事知識の啓発ならびに海事産業の振興に寄与するために、本事業を実施した。
(1) 字幕、パンフレットの作成・配布及び新聞広告掲載
 [1] 字幕の作成・配布
  a.内 容  「海へ帰ろう7月20日」を記した5種類
  b.枚 数  600枚(大型タテ24枚、大型ヨコ22枚、中型タテ75枚、中型ヨコ215枚、小型ヨコ264枚)
  c.配付先  全国の関係官公署・企業、団体等の建物及び船舶
 [2] パンフレットの作成・配布
  a.規 格  タテ10cm、ヨコ21cm、16ページ、4色
  b.部 数  20,000部
  c.配付先  全国の海事公共施設、一般公共施設、海事関係団体等
 [3] 新聞広告掲載(全国12地方海事広報協会に業務委託)
   「海の日」・「海の旬間」の意義等の告知を以下の通り各地方海事広報協会所在地の有力新聞に掲載した。
  (地区)   (掲載日)    (新聞名)
  北海道  7月20日(月)  北海道新聞
  東 北  7月20日(月)  河北新報
  新 潟  7月18日(土)  新潟日報
  関 東  7月19日(日)  神奈川新聞
  東 京  7月19日(日)  東京新聞
  中 部  7月20日(月)  中日新聞
  近 畿  7月20日(月)  讀賣新聞
  神 戸  7月20日(月)  神戸新聞
  中 国  7月19日(日)  朝日新聞
  四 国  7月20日(月)  四国新聞
  九 州  7月19日(日)  毎日新聞
  沖 縄  7月20日(月)  琉球新報・沖縄タイムス
(2) 第13回海の祭典
 [1] 実施期日  平成10年7月25日〜26日
 [2] 実施場所  広島港宇品外貿埠頭
 [3] 内  容  ポートフェスタINひろしま「マリンコンサート」会場のステージ及び装飾等。来場者数は41,000人
(3) パレード(全国12地方海事広報協会に業務委託)
 「海の日」・「海の旬間」の意義等を一般に周知するためのパレードを各地方海事広報協会所管の地区で、海洋少年団、ボーイスカウト、中高校生等の参加を得て実施した。
(地区)     (実施日)         (実施場所)       (参加人員)
 北海道  7月17(金)、21日(火)   苫小牧市、根室市内      470名
 東 北  7月30日(月)        塩釜市内、松島湾       120名
 新 潟  7月19日(土)        新潟県ふるさと村       250名
 関 東  7月12日(日)        山下公園           299名
 東 京  7月20日(月)        品川区民公園         115名
 中 部  7月20日(月)        名古屋市内          513名
 近 畿  7月17日(金)、20日(月)  和歌山下津町、敦賀市内    250名
 神 戸  7月20日(月)        神戸市内           268名
 中 国  7月20日(月)        広島市内           120名
 四 国  7月20日(月)        高松市内           150名
 九 州  7月18日(土)、19日(日) 佐世保市、北九州市内   1,150名
 沖 縄  7月20日(月)        那覇市内           800名
                              合 計 4,505名
(4) 海事功労被表彰者への記念品贈呈
  [1] 内 容  海事功労被表彰者への記念品(花瓶、楯)の作成・贈呈
  [2] 個 数                   (個人)       (団体)
海上保安庁長官表彰       149件(花瓶)
各運輸局長表彰       1,641件(楯、小)  14件(楯、大)
各管区海上保安本部長表彰    203件(楯、小)  76件(楯、大)
各港湾建設局長表彰       206件(楯、小) 173件(楯、大)
■事業の成果

国民の祝日「海の日」の制定を記念して、広く国民に海への関心を高めるために、7月20日の「海の日」、ならびに7月20日から同月31日までの「海の旬間」を中心に、東京および地方組織をあげて、以下の広報活動を多角的に行ったことにより、「海の日」制定の意義の定着、ならびに海事知識の啓発に十分寄与することができた。
(1) 字幕、パンフレットの作成・配布及び新聞広告掲載
 [1] 字幕の作成・配布
   全国の海事関係官公署、団体、企業より要望を受けて、「海へ帰ろう7月20日」のスローガンを入れた大型、中型、小型の「海の日」・「海の旬間」字幕600枚を作成、配布し、それぞれを建物や船舶等に掲示してもらった。地方においては国道にかかる歩道橋やフェリーに掲示されたほか、さまざまな海のイベントにも利用され、一般国民に対して「海の日」・「海の旬間」は周知できた。
 [2] パンフレットの作成・配布
   海に関する基礎的な情報を網羅したパンフレット(タテ10cm、ヨコ21cm、4色、16ページ)を20,000部作成し、全国の海事および一般公共施設、運輸局等のほか全国のマスコミやイベント参加者に配布した。今回は表紙と裏表紙に帆船の写真を使い、絵はがきとしても利用できるようにしたために好評を博し、「海の日」・「海の旬間」の周知をはかるとともに、その意義及び海事の重要性について一般国民にアピールできた。
 [3] 新聞広告掲載(全国12地方海事広報協会に業務委託)
   全国の地方海事広報協会ごとに、地元の有力新聞に「海の日」・「海の旬間」及びその意義等の告知広告を掲載した。紙面には海の日の意義のほか、各地元で開催される海のイベント等のスケジュールも掲載、各地方協会への問い合わせも相次ぎ、一般国民に対して「海の日」・「海の旬間」及びその意義等の周知には十分な効果があった。
(2) 第13回海の祭典
 広島市を中心に行われた第13回「海の祭典」において、7月25日〜26日まで広島港外貿埠頭でポートフェスタINひろしま「マリンコンサート」を開催した。帆船日本丸が停泊する岸壁に設けられた特設ステージには多くの来場者があり、コンサートとともに、帆船の優美さを堪能し、来場者が海や船への想いを一層強くするのに、十分な効果があった。
(3) パレード(全国12地方海事広報協会に業務委託)
 全国の地方海事広報協会所管の地区において、地元の海洋少年団やガールスカウト、小中学生等の参加を得て、市内目抜き通りなどをプラカード、字幕等を掲げて実施した。地元ミスの参加やブラスバンドによる演奏、海洋少年団による手旗などの演出も加わり、華やかさに包まれ、各開催地では十分に一般の人々の目を引くとともに、実施前後には地元紙に取り上げられるなど、「海の日」・「海の旬間」の意義等の周知に十分な効果があった。
(4) 海事功労被表彰者への記念品贈呈
 海上保安庁長官、各管区海上保安本部長および各運輸局長表彰の受賞者のほか、本年度より、各港湾建設局長表彰を受賞した海事功労者、団体に対しても記念品を贈呈し、永年の功績に対して祝意を表した。





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