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■事業の内容

主要都市6カ所において講習会を行い、「危険物船舶運送及び貯蔵規則」に関し、製造者、荷送人及び運送人等が危険物を運送しようとする場合に守らなければならない具体的事項についてこれらの運送関係者に周知徹底を図り、危険物等の安全運送に資することを目的とし、本事業を実施した。
(1) 危険物の安全運送に関する講習会
テキストに基づき、「危険物船舶運送及び貯蔵規則」の規制内容等を周知するため、危険物運送に携わる関係者を対象とした講習会を開催した。
 [1] 講習会の開催
  a.開催場所                     開催月日   参加人数
   (a) 横 浜・横浜市技能文化会館          9月10日  312名
   (b) 仙 台・仙台第四合同庁舎 2階共用会議室   9月25日   31名
   (c) 新 潟・新潟運輸局 5階大会議室      10月 9日   45名
   (d) 神 戸・神戸海洋博物館ホール        10月22日  214名
   (e) 高 松・高松港湾合同庁舎 2階海技試験場  11月 6日   64名
   (f) 北九州・門司港湾合同庁舎 1階海技試験場  12月 4日  106名
  b.開催期間  各1日
  c.派遣内容
   (a) 講 師 学識経験者等4名×6回
  d.講師及び講習内容
   (a) 運輸省 危険物担当官
     :危険物船舶運送及び貯蔵規則について
   (b) (社)日本化学工業協会 化学物質総合安全管理センター
     :危険物運送における荷送人の役割について
   (c) (社)日本船主協会 危険物小委員会委員
     :危険物の船舶運送における運送人の役割
   (d)  (社) 日本海事検定協会 技術部安全技術室
     :危険物運送の国際規則
 [2] テキストの改訂印刷
  a.規格及び部数
    A4版(136ページ)×1,300部
  b.内容
    守るべき事項並びに運送要件等に関する実務的指針をとりまとめた。
  c.配布先
    受講者等(別添資料参照)
 [3] OHPフィルム
  a.OHPフィルムの製作 カラーA4版×7枚
 [4] 業界新聞等への広告の掲載
  a.本講習会の開催案内広告を関連業界新聞等へ掲載した。
■事業の成果

運輸省の指導の下に海運、造船、化学品製造、港湾荷役、倉庫、海貨、商社等の危険物輸送に携わる関係者を集め、「危険物船舶運送及び貯蔵規則」及び国際基準について当局、荷送人、運送人及び専門家の立場から具体的解説を行った。

 危険物の海上運送は年々増加の傾向にあり、当講習会開催により、メーカー又は荷送人にあっては容器検査及び危険物評価試験の要件等を、運送人にあっては積載方法等の要件を十分に理解することが出来た。これら関係者が国際的な危険物に関する勧告であるIMDGコードに基づく国内規則を遵守することにより、危険物の船舶による安全運送がより一層図られることとなった。





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