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■事業の内容

(1) 地域教育担い手セミナー
 [1] 開催地   札幌、仙台、横浜、金沢、岐阜、大阪、神戸、高松、福岡、沖縄の10都市
 [2] 開催期間  平成10年6月2日〜11月14日
 [3] 内  容  担い手ネットワーク構築のため、行政、学校、社会教育団体、地域団体、子どもエコクラブサポーター、民間教育機関等が一同に会して「地域教育のあり方」や「連携方法とその実例」について研究討論会を行った。
 [4] 参加者   751名
(2) 地域環境学習クラブオリエンテーション
 [1] 開催地   全国10都市
 [2] 開催期間  平成10年7月16日〜11月14日
 [3] 内  容  地域学習プログラム構築のため、数多くのタウンウォッチング企画を提案し、地域の子どもたちに広く参加を呼びかけ、学習クラブを設立。
 [4] 参加者   823名
(3) タウン・ウォッチングとタウン・ボランティア
 [1] 開 催 地  東京、札幌、仙台、岐阜、金沢、大阪、神戸、高松、福岡、名古屋、横浜、沖縄の12都市
 [2] 開催期間  平成10年6月28日〜12月6日
 [3] 内  容  “環境問題に関する地域レベルの啓発・実践活動”として、子どもたちがタウン・ウォッチングを行う。地域連携により、身近な町を調べることで、子どもたちは自分たちの住んでいる地域への関心と愛着心が高まる。この調査結果をもとに、地域環境マップを作成し、様々な体験からボランティア精神が芽生え、自主的なタウン・ボランティア活動に移行した。東京・名古屋は自主参加
 [4] 参 加 者  約1,500名
(4)地域環境学習クラブ発表会とネットワーキング
 [1] 開 催 地  仙台、東京、横浜、名古屋、金沢,大阪、神戸、高松、福岡、沖縄の10都市
 [2] 開催期間  平成10年9月20日〜12月6日
 [3] 内  容  クラブごとに調査した結果の発表とボランティア活動の報告を行う。この集いを各クラブの子どもたちと、担い手の交流の場として、地域教育活動が継続的に行われることを目指す。神戸で行われた「まなびピア」において、名古屋、金沢、大阪、神戸の子どもたちが発表した。
 [4] 参 加 者  900名
(5) 地域環境学習ガイドブック作成
 [1] 題 名  「子どもタウンウォッチングガイドin○○」
 [2] 仕 様  A5判 30ページ
 [3] 数 量  10,000部(1,000部×10都市)
 [4] 内 容  タウンウォッチングプログラムの紹介と、それによって明らかになった地域の自然環境、社会環境の実体を紹介する。更に、子どもたちのタウンボランティア活動の体験報告を加え、地域教育力の向上と地域環境の今後のあり方を提言する。
 [5] 配布先  監督官庁、地方自治体、学校、PTA、青少年団体、地域団体、報道関係

■事業の成果

本事業の成果として、学校の授業で子ども達の教育を全てまかなうのではなく、地域社会全体で、子どもを育てるための地域ネットワークが確立した。さらに、タウン・ウォッチングの実施により、学校や塾で教わるという形でなく、子どもたちが自ら計画をたて、自分に身近な町を調べることで、「自ら学ぶ姿勢」が身についたと思われる。

 また、行政機関や公立研究機関という、子どもや地域の人々には従来あまり縁の無かった所の指導・協力が得られ、身近な存在となり、これらの機関も地域住民や子ども達に役立つことで存在意義が増し、終了後も交流が続いているところもある。

 このように、子ども達が地域に飛び出して、自然環境、社会環境、都市環境を自分の目で確かめていくことは、地域や自然に対する関心や愛着心を高め、なおかつ、調査、報告能力を身に付けていくことにつながり、青少年の健全育成に大きく寄与したと思料される。





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