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■事業の内容

(1) 国際交流拠点(国際交流村)整備計画調査
 国際交流拠点整備計画調査事業は国際観光テーマ地区における外国人観光客の受入に当たって、テーマコンセプトを反映した総合的な紹介機能や交流機能を有した施設「国際交流拠点(国際交流村)」の整備を推進し、地域の国際化を通じた地域振興を図るため、運輸省の観光政策に則り、「国際交流拠点(国際交流村)」整備事業の前段的基礎調査として国際観光テーマ地区の現地実情に適した整備計画の基本計画を作成した。
 [1] 調査項目
  a.国際観光テーマ地区及び計画地区の概要
   (a) 位置および社会条件等
   (b) 交通条件
   (c) 計画地区の土地状況
   (d) 国際観光テーマ地区及び当該市町村の観光の状況
   (e) 国際交流の状況
   (f) 国際観光テーマ地区整備計画の概要
   (g) 関連計画
  b.計画地区の整備計画
   (a) 基本計画
   (b) 利用者数の想定
   (c) 整備計画
   (d) 事業費
   (e) 管理運営計画
 [2] 調査方法
   当会に委員会を設置し、諸事項の研究検討を行い一部については専門機関に委託して、現地調査及び資料収集等により実施した。
 [3] 調査対象地区
  a.島根県松江地区
 [4] 報告書の作成
  a.部 数  300部
  b.配布先  運輸省、各地方運輸局、当該都道府県、当該市町村、国際観光テーマ地区市町村、各委員、専門調査機関等

■事業の成果

運輸省は、外国人観光客の誘致方策の充実を図り、国際観光交流を通じた地域の活性化を推進していくため、訪日外国人を10年後までに倍増させることを目的に「ウエルカムプラン21(訪日観光交流倍増計画)」を打ち出した。この中において、各々の観光地と宿泊滞在拠点との一体的な魅力形成を図る広域的な地区、すなわち、国際観光テーマ地区の形成が重要な柱として提言されている。
 このような状況を背景として、運輸省では国際観光テーマ地区における外国人観光客の受入に当たって、テーマコンセプトを反映した総合的な紹介機能や交流機能を有した施設「国際交流拠点(国際交流村)」の整備を推進している。
 当協会は国の観光施策に則り、これら整備に係わる前段的な基礎調査である開発計画を策定することが重要な役割となっている。
 本事業は現地の実情に適した開発、整備の基本計画を樹立したものであり、この事業を実施したことにより国の観光レクリエーション施設整備事業の円滑な推進が可能となり、国民及び外国人観光客の快適にして健全なレクリエーション活動・観光活動の容易化、利便性の増進等が図られることとなり、さらに当該地域の振興発展の一助にも多大な貢献をなすものと思われる。





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