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■事業の内容

(1) 訪問看護ステーション管理者養成研修会開催
 [1] 開催期間  第1回 平成10年 5月  5日間
         第2回 平成10年12月  5日間
 [2] 開催場所  第1回 東京都 新宿区 日本青年館
         第2回 宮城県 仙台市 仙台ワシントンホテル
 [3] 参加人数  第1回 117名
         第2回  80名
 [4] 受講者   全国の訪問看護ステーション管理者および訪問看護ステーション開設予定者
 [5] 講師   ・経営学・マネジメント領域・財政学・経理などの専門家
         ・厚生省、労働省などからの関連領域の講師
         ・訪問看護ステーション経営実践者(看護管理)
 [6] 委員会   4回開催
 [7] 研修内容
  a.第1回研修  1日目:訪問看護の診療報酬、労働法、診療報酬請求事務、保険について、交流会
           2日目:訪問看護関連制度、経営の基礎
           3日目:訪問看護ステーション収支予測、訪問看護ステーションの管理と管理者の役割
           4日目:訪問看護ステーションの経営実務、経理実務
           5日目:訪問看護ステーション開設準備について、まとめと質疑
  b.第2回研修  1日目:経営論と経営ビジョンについて
               老人・訪問看護ステーション事業推進と今後の制度の動向
           2日目:訪問看護事業における質の管理
訪問看護ステーションの運営状況の分析・展開(演習)
           3日目:訪問看護ステーション

             事業拡大に向けてのシミュレーション(演習)
           4日目:訪問看護ステーション事業運営をスムーズにする為の側面
              情報管理と情報の活用(演習)
           5日目:訪問看護ステーションのリスクマネージメント(演習)
       シンポジウム・21世紀へ向けての経営戦略のたてかた


■事業の成果

本事業では、訪問看護ステーションの管理者に対し、看護の専門的技術のみにとどまらず、経営・運営・管理に関しての優れた能力を養成するべく研修を行った。

 現在設置の訪問看護ステーションの管理者は、訪問看護の経験も未熟であったり、管理者のための研修も何ら受講していないものがかなりの数を占めているため、サービスの質確保やスムーズな運営を実現するため、運営に必要なあらゆる知識や考え方を習得する機会を求められていた。本事業の実施により、多方面から寄せられていた、管理者養成研修のニーズを充足することができた。

 また、介護保険施行を間近にひかえ、急増するであろう在宅ケアニーズに対応できるシステムの構築が期待されている。本事業においては、在宅ケアの中核的な受け皿となる訪問看護ステーションの管理者に対し、経営管理のノウハウとサービスの質管理の知識技術を習得させることができた。このことにより、訪問看護ステーションの運営が円滑となり、ひいては在宅ケアサービス全体の質が向上し、期待されるシステムの構築が促進されると考えられる。





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