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■事業の内容

東京都内の小学校児童を対象に、東京港見学研修を実施し、港湾施設の概要、船舶の種類、貨物船や客船の出入港の状況、安全航行状況を身近に見聞きし、港湾の果たす公益的役割に対する関心を深めるとともに、海事思想の普及に寄与することを目的とし、本事業を実施した。
(1) 見学研修会
 [1] 実施場所  東京港及び船の科学館、東京みなと館
 [2] 開催回数  30回
 [3] 参加人員  延べ48校 3,353名
 [4] 研修内容
  a.船舶の種類
  b.港湾施設(岸壁・倉庫・荷役機械等)
  c.貨物の種類
  d.港湾の状況
  e.乗船体験

 

(2) テキストの作成・配付

   規 格 A5版 25頁

   部 数 6,000部


■事業の成果

(1) 小学校の社会科学習の一環としての成果
 東京港は東京都民の日常必需物資の約1/3を扱う海上輸送基地として重要な役割を果たし、都民生活や産業活動と密接なかかわりをもっている。
 現在、東京都の小学校4年生の社会科学習カリキュラムの副読本の中で、東京港が教材として取り上げられているが、当該事業に参加することにより、各児童が親しく海や船に接し、港の実際の機能を体験した。
 テキスト「私たちの東京港」は、副読本の内容を補充し港の営みに対する認識を更に深める成果があった。
(2) 船の科学館との共同作業による成果
 各児童は、船の上から東京港の施設や機能を見学することに加えて、船の科学館に入館し、船の模型や海事関係の展示物・映画等により広範囲にわたって海事知識の習得に成果があった。
(3) 東京みなと館との共同作業による成果
 船の科学館と併せて見学することにより、東京港の歴史や物流、臨海副都心の役割などをより深めて学習することができた。
 船上及び館内の説明に当たっては、安全誘導に配慮し、船・館一体となった共同実施により参加者全員が何らの事故も無く、この事業を完了し得たことも大きな成果といえる。





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