グループの名称の多くは、活動内容や活動地区に関連している。「ダウンから地球へ(Down to Earth)」は、所在地のダウン郡に由来しているし、「スケッグネス環境アクショングループ(Skegness Environmental Action Group)」は頭文字を取って「SEAGULL」と名付けられた。多くのグループは「チョップウェル森の友(Friends of Chopwell Wood)」や、「牧草地の世話人(Minders of the Meadowland)」の名前通り、ただ一カ所で活動している。確かにいい名称は人の注意をひくものだ。例えば、「サセックス大学の汚い週末労働者(Dirty Weekenders at Sussex University)」なんてもう一方の意味と全く逆なので絶妙な名前だ。しかし、全くインパクトのない名称を選ぶと、多くの人はあなたのグループの活動内容が分からないのだ。
作業現場を探す
グループを結成しつつあるならば、あなたは既に環境保全のための作業現場について、おおよその見当がついているはずだ。現場の見当がついていても、誰の所有地であるかを知る必要があります。現場を探す他の方法として、地域の環境保全団体や学校、地主や企業に連絡を取り、作業を必要としている現場を聞いてもよいでしょう。(「プロジェクトの計画を立てる」の章を参照)
第1回目のプロジェクト、日時、作業現場を発足の会合で発表しなければなりません。そのためには現場、道具、交通手段、保険といった重要な問題を解決しておかなければなりません。このような問題の解決には時間を要するので、第1回目のプロジェクトは、近くで既に活動しているほかのグループと合同で行うのも一考です。
メンバー探し
グループにあったボランティアはどこにいるのでしょうか。ターゲットとなるボランティアの所属区域を決めると、メンバー集めが随分楽になります。ターゲットとなる区域は特定の区域、例えば、あなたの町、村、近所かもしれないし、学校や大学内でグループを結成することになるかもしれません。職場の同僚も考えられます。大学や職場に的を絞って選んだメンバーから成るグループと一緒に作業する場合、あるいは特定の現場で作業する場合には、グループの広報計画がかなり容易になります。
グループ活動を始める
もし、グループが大学生や同様のバックグラウンドをもつ人達で構成されているならば、第1回目のプロジェクトの着手でグループが正式に結成されたことになります。しかし、多くのグループにとっては、何らかの正式な発足が望まれます。結成会には多くの目的があります。
●人々にあなたのグループの存在を知らせる。
●マスコミがグループの結成をニュースとして取り上げるかもしれない。そうなれば、もっと多くのボランティアが集まる。
●ボランティア希望者は、グループに加わる前に多くのことを知ることができる。
●結成直後からメンバー同士が知り合う機会ができる。
●他のグループが既に行なった作業の内容や、さらにどんな作業が必要とされているのかを明確にする良い機会となる。
<発足会を成功させるには>
会合の運営に関する決まり切った規則は何もなく、むしろ、地域の実状に左右されることが多い。しかし、以下のガイドラインが役に立つでしょう。