(3) 多地点同時接続方法による分類
市場の動向のところで述べたように、テレビ会議システムの接続形態は、1対1接続から多地点同時接続へ広がってきている。
この、多地点同時接続を実現するには、次の4つの方法に分類できる。
1] MCU(Multipoint Control Unit:多地点テレビ会議制御装置)の利用
テレビ会議システムに接続して、多地点同時会議を実現する専用装置を用いる方法である。一般に高性能かつ高機能であり、画面分割や話者画面自動選択などができ、国際標準に準拠したテレビ会議システム用に用意されているものが多い。
価格的には、4地点を結ぶことができる小型MCUで250万円前後であり、8〜16地点を結ぶMCUになると、400〜500万円前後である。また、複数接続することにより、数十〜数百ヶ所を接続できるものもある。
2] 小型MCU内蔵型テレビ会議システムの利用
テレビ会議システムに小型MCUを内蔵している機種があり、これを利用するものである。一台の内蔵型テレビ会議システムに3ヶ所を接続できるものが多い。
拡張性に制約を受けるが、専用MCUを利用するより安価で経済的である。
3] MCU不要型テレビ会議システムの利用
テレビ会議システムの機種によっては、独自の接続方法を採用(リング型接続等)することにより、MCUを使用することなく数カ所の多地点同時接続を可能にしているものがある。
同一接続方式を採用する機種間でしか通信できないが、コスト的には有利である。
4] 接続サービスの利用
エヌ・ティ・ティ・フェニックス通信網株式会社が提供する「テレビ会議システム多地点接続サービス」を利用することにより、複数の利用者(最大1,000カ所)が同時にテレビ会議に参加することができる。テレビ会議に使用する端末も国際標準(ITU-TH.320)に準拠するISDN対応のテレビ会議システムであれば接続可能である。
なお、本サービスでは、発言した人の映像が同時に接続しているすべてのユーザの端末画面に表示され、発言した本人にはその直前に発言した人の画像が写るしくみとなっている。また、音声検知自動切り替え機能により、何か発言をするとマイクがオフになってない限り、参加している他の端末に映像と音声が流れるようになっている。