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2] オンライン確定申告

豪州国税庁(Australian Taxation Office)では、1998年8月から、オンラインで確定申告を行うソフトウェア「e-tax」の実証実験「e-tax'98」を実施している。e-taxとは、住民がソフトウェアを国税庁のWebページからダウンロードし、確定申告に必要な事項を入力していくことにより、簡単に申告書類を作成でき、また、その結果をオンラインで伝送できるものである。

豪州国税庁と利用者との間はインターネットで接続されるため、セキュリティを確保するために、公開鍵方式による電子認証が行われている。実証実験に参加し、インターネットを介したオンライン確定申告を希望する住民は、インターネット上のe-taxのページから、納税者番号及び1997年の納税通知書に記載された情報を入力すると、豪州国税庁は、入力された情報に基づき本人確認を行い、ソフトウェアをダウンロードさせるとともに、パスワードを通知する。住民がe-taxを起動し、パスワードを入力すると、ソフトウェア上の認証機能が有効となり、豪州国税庁にインターネット経由でオンライン確定申告を行う際には、住民の電子署名(公開鍵方式)により、本人確認及び情報の原本性(他の人に改ざんされていないこと)の確認を行う。

e-tax'98については、オンライン確定申告実験は終了し、現在、実験の評価及び1999年への実用化について検討が行われているところである。

 

3] オンライン入国許可申請

連邦政府は、ETAS(Electronic Travel Authority System)と呼ばれるネットワークによるビザ申請サービスを開始している。本サービスは、旅行代理店と航空会社を通してオーストラリアへのビザ申請がオンラインで行えるものであり、現在、日本を含めた29ヶ国が対象となっている。日本では、旅行代理店、航空会社の他、3ヶ月以内の短期ビザであれば、オーストラリア大使館が運営しているインターネットのWebページ(www.australia.or.jp)から電子申請を行うことができる。

ビザ申請サービスの利用については、観光目的であれば無料、ビジネス目的の場合には50豪ドルの手数料が必要となり、支払いに関してはクレジットカードでの決済となる。なお、インターネットでの手続き終了後、登録済み証が電子メールにより送信され、それをプリントアウトして空港のチェックインカウンターで提示することにより、手続きが行われる。また、オーストラリア入国の際には、ETAS登録済みである旨を告げることにより端末での確認処理が行われる。なお、ビジネス利用の際には、入国審査に必要となるABAカード(Australia Business Access Card)が発行・郵送されるが、いずれにしても、ネットワークを利用してビザ申請を行うことにより、大使館に出向く必要はなくなっている。

ETASの処理の流れを図3-5に示す。

 

 

 

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