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センターリンクは、全国23ヶ所のコールセンターを持ち、年間1900万件の電話問い合わせに対応している。また、研究開発、スタッフイノベーション及びインターネット関連の3グループからなるイノベーショングループにより、電子行政サービス、ワンストップ・サービス等の確立を目指し、検討を行っている。具体的には、インターネットによる情報提供の充実やマルチメディア携帯端末の開発等が行われており、今後、ネットワークを介した情報サービスが一層、充実され、3000人のスタッフを要する電話問い合わせ作業の負荷が低減されることが期待される。

なお、センターリンクは、社会保障庁以外の省庁からも行政サービスに関する情報提供・相談窓口としての業務を受託しており、センターリンクが将来的に各省庁への総合的な窓口機能を果たすことも期待されている。

上記のように、オーストラリアにおいては、行政サービスに対する窓口機能の強化・集約化を図る動きが盛んである。しかし、ビジネス・エントリー・ポイントにしても、センターリンクにしても、インターネット上での情報提供に注力しているとは言え、依然、電話問い合わせ等の物理的なアクセス手段に関しても、充分な対応を図っていることが注目される。現在、我が国ではインターネットによる行政情報サービスが盛んであるが、インターネットは国民の行政機関へのアクセス手段を多様化する一手段として捉え、電話やFAX等の従来のアクセス手段と組み合わせ、相乗効果を高めながら整備していくことが重要と考えられる。

 

(4) 行政情報システムによる企業・住民サービス

オーストラリアでは、政府により主要都市のショッピングセンターや公共施設にキオスク端末が設置され、国民がどこでも行政情報サービスを受けられるように図られている。地方政府レベルでもキオスク端末を設置し、住所変更や公共料金の振込、犬の登録といった手続きを受け付けている例が見られる。また、税務関係の手続きに関しては、従来、数週間かかった手続きが数日で行える電子申告システムの導入も推進されている。

以下に、具体例を示す。

 

1] KIOSK端末による行政サービス

キャンベラ地域(首都特別地域)では、政府によりKIOSK端末(名称:AUSTOUCH Kiosk)が設置され、行政サービスが提供されている。1998年夏には機能が強化され、以下のサービスを受けることが可能となっている。

 

 

 

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