日本財団 図書館


<地方共催行事紹介>

「第14回幼年消防白河地方大会」を開催して

福島県白河地方広域防火委員会・白河地方広域市町村圏整備組合消防本部

 

本年度開催しました「第14回幼年消防白河地方大会」は、昭和59年の第1回開催から毎年10月に実施することとし、白河地方広域市町村圏消防本部管内12市町村に組織されている保育所・幼稚園の幼年消防クラブ員を参加対象として、幼児期から「火の大切さ・火の恐ろしさ・正しい火の取り扱い方」を学ぶことや、身に付けさせることを防火教室や訓練等を通して指導し、またあらゆる活動の中において防火思想の高揚と火遊び防止の運動を図り、幼児による火遊びによる火災を予防し、これら火災を減少することを目的として開催したことが始まりでありました。

現在管内の保育所、幼稚園(一部小学校を含む)の39クラブが結成され、幼年クラブ員2,897名がそれぞれに年間行事を計画し活動を展開しているものでありますが、本大会の開催は白河地方広域防火委員会としてのメイン行事であり、多くの幼年消防クラブ員が参加できるように管内を白河市で2年、棚倉町で1年と会場を2箇所に分けてのローテーション制をもって開催しております。

さて、本年度の「第14回幼年消防白河地方大会」は、昨年10月16日(金)白河市中央体育館を会場に26クラブ・1,335名の幼年消防クラブ員全員が揃いの法被姿で参加して午前10時00分に第1部「チビッコ防火祭り」と題して開会。開会のことばに始まり、会長あいさつ、多数の来賓を代表して白河地方広域市町村圏整備組合管理者の祝辞。来賓紹介後に、待ちに待ったオープニングです。(財)福島県消防協会白河支部ラッパ隊のファンファーレの鳴り響く中で、各クラブ員代表による「くす玉」割りが行われ、紙吹雪の中から「ちびっこ防火まつり」の垂れ幕が見事に下がり落ち華々しいオープニングとなりました。

005-1.gif

演技の最後は、消防署員による「火遊び止めよう」の寸劇が演じられ、クラブ員達に笑いの中にも火遊びから火災になる過程や、火の恐ろしさを赤鬼・青鬼に仮装した署員がユーモアを取り入れながらの演技に、「火の用心」の大切さを感じ取ったことと思います。

以上で、演技が終了し来賓・関係者の前でクラブ員全員が「誓いのことば」を力強く宣誓し、閉会のことばで第1部を終了しました。

引続き、第2部は「防火フェスティバル」と題して会場を屋外に移動し、各種消防車の見学や試乗、更には放水体験コーナー、職員の手作りミニ消防車やミニSLコーナー、レスキュー体験等、その他自由行動できるコーナーを設け、そのコーナーでの記念写真を撮るなど、第1部とは内容を一転してクラブ員に思い切り楽しんでもらうように趣向を凝らしたものを準備したのでありましたが、あいにく台風10号の影響で小雨の天候となり折角の楽しみではありましたが、クラブ員の健康等も考慮して止むなく中止を決定した次第でした。

特に、第2部では「福島県消防防災ヘリコプター」が4月に就航したことで航空隊員の訓練を兼ねて「救出訓練」を実施する予定でしたがこれも中止となり、楽しみにしていた見学者には残念なこととなってしまいました。

第2部は、屋外の各コーナーが中止となったためクラブ毎に「記念写真」を撮り、更に「防火アニメ映画」の上映に切り替えて終了いたしました。

こうして、「第14回幼年消防白河地方大会」が盛会裡に終了することができましたのも、偏に共催をいただきました財団法人日本防火協会様をはじめ、各関係団体並びに後援団体のご協力の賜物と感謝するものでございます。

本大会を通じて、幼児期から「火に接する心・火の大切さ・火の恐ろしさ」をクラブ員に接し、また指導しながら幼児の火遊びによる火災を少なくできればと考え、今後も指導を続けていこうと職員、クラブ指導者共々頑張っていく所存であります。今後ともこれまでと同様ご支援、ご指導を賜わりますようよろしくお願い申し上げます。

最後になりますが、当白河地方広域防火委員会に「平成10年度防火広報用視聴覚資器材」の交付をいただきましたこと誠に有り難く、幼年消防クラブはもとより、少年消防クラブ、婦人消防クラブともども、今後はこれら資器材を活用し、更に防火思想の高揚に努めて参りたいと思います。

今回に交付、誠に有難うございました。

 

005-2.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION