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第18回幼年消防全国大会の開催にあたって

 

財団法人 日本防火協会

会長 偲帖\橘タ

 

第18回幼年消防全国大会をここ甲府市で開催するにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

幼年消防クラブ員は、本年5月1日現在で113万人余という大きな組織となりました。誠に喜ばしい限りです。

昭和40年代から50年代にかけて、わが国のこどもの火遊びによる火災件数は、約6千件を数え、さらに増加する傾向にあり誠に憂慮すべき状況にありました。

そこで日本防火協会では、笹川前会長を中心に、小学生になってからでは遅すぎる「鉄は熱いうちに打て」の諺にある通り、幼年期の段階から防火教育を行い、正しい社会的態度を身につけさせることが立派な人間の土台造りに最も必要であると考え、昭和55年に幼年消防クラブの結成を提唱し全国に呼びかけたものであります。

全国の幼稚園、保育園並びに消防関係者の皆様は、その呼びかけに早速呼応され、昭和56年には約千クラブ、13万3千人で結成されました、爾来、18年を経た今日では、110万人を超える大きな防火の輪となり、全国各地で活発な活動を展開しながら、防火、防災思想の普及、啓発に大きく寄与できるようになりました。これも偏に、関係の皆様方の格別のご理解とご指導、ご支援の賜物であり、心から敬意を表すると同時に感謝を申し上げる次第であります。

私どもは、本日のこの大会を契機といたしまして、幼年消防をはじめ民間防火組織の一層の拡充を目指し、その防火活動の輪の広がりをさらに大きなものにしていきたいと存じます。関係の皆様方にはこれまで以上のご支援ご協力を賜わりますようお願いいたします。

終わりに、皆様のご健康、ご多幸を祈念して私のご挨拶といたします。

 

 

 

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