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(2) 発射後早目に救命索の繰出しを止めたため弾頭が想定船上に墜落した例

経過

第1回目の発射時に横風のため救命索が想定船上に落ちず、横に流れて着水したので、第2回目の発射後救命索の繰出しを早目に押さえたため飛行中の弾頭が引張られ失速して、大勢人の乗っている想定船上に墜落し、危うく人身事故を起こすところであった。

対策

イ. 弾頭は直接相手船に射込むものではなく、救命索を相手船に渡すことが目的であるので、第1回目の索の着水状況を勘案して第2回目の発射方向を風上に寄せて発射し、弾頭が相手船上を越えて既に落下状態になったのを確認してから索の繰出しを徐々に押さえることが必要である。

ロ. 弾頭の重量は種類により異なるが、1.25〜3kgもあり直接人体上に落下した場合は致命傷になる恐れもあるので、初めて発射索を発射する人は、弾頭の飛行中は索の繰出しを止めることをせず、着水してから止めるようにし、回を重ねてコツを覚えることが必要である。

 

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