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このほか、第四管区海上保安本部警備救難部長、海上環境課職員、各海上保安部署担当官等が出席したほか、今年は東京の海上保安庁海上環境課から平野国際海洋汚染対策官、渡邉指導取締係長も出席され、海洋汚染の現状や海洋環境保全活動についてお話をいただきました。

出席した各推進員からは、活動を進めていくにあたっての様々な意見が出されましたので、ここでご紹介いたします。

・ 海上保安庁側から推進週間や取り締まりの文書が来て、それを各地に掲示させてもらったりしていますが、自治会の区長さんの許可をもらう必要があるなどいろいろ面倒な点があります。町に対し、海上保安庁側から文書、ポスターの貼付の申請を一括して行っていただけないでしょうか。

・ 市町村の出している「市政だより」等に海洋環境保全に関する啓発の記事を掲載したら効果的かと思いますがいかがでしょうか。

・ 過去に啓発用物品として学校に下敷きを配布したことがあります。今後も啓発用物品の作成・配布を考えてもらえないでしょうか。

・ 海を見ているとビニール袋のゴミが多いです。船の海水取り入れ口に詰まって困ったこともありました。見つけ次第拾っていますがキリがありません。これからもなんとか減らしていくよう啓発活動に努めていきたいと思います。

・ 大規模な山林開発が行われていますが、その後の植林は行われていません。結果として山のドロが三河湾に流入しており海が汚染されています。市町村等自治体への啓発活動も必要ではないでしょうか。

・ 子供の視線というものは鋭いもので、親の方がドキッとさせられることがよくあります。子供の「なぜ?」「どうして?」は大人に対して効果的であり、これからは子供に対する啓発活動が効果的ではないかと思います。

・ 私の住んでいる町では、住民の環境に対する意識や対応は進んでおり、海はきれいだと感じています。しかし、台風が去った後の海にはゴミが目立ち、このゴミをなんとかする必要があると感じています。

・ 私の住んでいる所には「こどもエコクラブ」に似たようなもので「エコクッキング」という活動があり、在宅の栄養士が中心になって活動しています。市の活動ではありますが、市の環境部は事業を栄養士に委託するだけでなんにもしません。私もこれに積極的に参加したいのですが、海洋環境保全推進員が居るということを市は知らないので、なかなか入り込めません。海上保安庁側から市に対し、海洋環境保全推進員が居ることを紹介してもらえないでしょうか。

 

(四管本部から)

推進員の皆様、活発なご意見ありがとうございました。これらを参考に、これからの海洋環境保全活動をより効果のあるものにしていきたいと考えております。

なお、「市政だより」等への啓発記事の掲載につきましては、こちらから依頼文書を出しているところではありますが、これを掲載していただくかどうかは依頼先の判断によることとなります。また、推進員の皆様がより活動しやすい状況を作り出していくため、例えば各自治体と皆様の橋渡しの役目を担えるよう努力していきたいと考えております。

 

 

 

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