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体験会プログラム

 

13:00 開会のあいさつ 支部長代理 杉浦英雄

15 障害者の意見 山口えみ

45 車椅子の使い方 服部雅彦(岐阜市社会福祉協議会主任)

14:30 車椅子によるタウンウォッチング

16:00 体験のまとめと発表

17:00 閉会あいさつ 東海支部 加藤陽司

この事業は協会が岐阜県で初めて主催したもので、岐阜市内の中心部の市街地において催された。障害者の立場から見た町の様子、不便さなどを直に話を聞き、また、実際に車椅子を体験することで相互理解を深めることをねらいとした。

当日は天気にも恵まれ、市内の小学生を対象に保護者も含めて約50名の参加があった。使用する車椅子は岐阜市の社会福祉協議会から8台利用させていただいた。

杉浦英雄評議員は、初めのあいさつの中で、新学力感をふまえて今の子どもに何が求められているか、また障害者への思いやりなどについて述べた。

障害者の立場から、山口えみさんは足の不自由な生活をのべ、障害者への理解を求めた。耳が不自由で話づらいのを押しての懸命な語りに参加者も熱心に聞き入っていました。

車椅子の使い方では、社会福祉協議会の服部雅彦さんから、初めて車椅子を使う子どもたちに、車椅子の乗降の手順や車椅子を使って段差をどう上がるかなど指導があった。

その後、3つのグループに分かれて子どもたちは車椅子を体験した。Aグループは市民会館から1km程の距離にある、岐阜市のいちばんの繁華街、柳ヶ瀬へ向かった。

岐阜市民会館を出発した後、まず歩道橋のスロープを通った。幅が狭く、車椅子1台がやっと通れるほどでまた急で付き添い人がいないと利用できないところであった。高島屋でのエレベーターは、スムーズに利用できた、その後、障害者用トイレのある5階まで上がり、トイレの中へ入った。しかし足が不自由な状態でどのようにトイレを使うのか分からなかった。

1階に降りアーケード街を車椅子でまわったが、展示してある商品の間隔が狭く通りにくい場所もあった。

コースを終えて振り返ってみると、スロープや段差などはあらかじめその障害を予測できたのだが、道路の落ち葉でさえも車椅子にとっては大きな負担であった。

BコースはJR岐阜駅までバスで向かい、周辺をまわった。駅前の交差点の地下の長いスロープを通り、最近改築された駅舎に入りエレベーターを使ってプラットホームに上がった。ホームでは障害者用トイレを探し利用してみた。

 

 

 

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