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2] 公務員住宅

家を未所有の公務員や自宅と勤務地が離れている公務員に対して、当座の官舎が提供される。官舎は、低額の料金で借りることができる。この制度は、職員とその家族の住居費の負担を軽減することを目的とする。

 

(2) 車両等購入費貸付

1] 自動車ローン

政府は、無利子で最高4年間の自動車ローンを公務員に提供している、貸付額の上限は、当該公務員の身分により、5,000ブルネイ・ドルから15,000ブルネイ・ドルの範囲である。

2] モーターボート・ローン

カンポン・アエールと呼ばれる水上集落は、ブルネイの伝統的住居であり、近年、地上住宅への移住が推奨されているものの、現在でも多くの人が住んでいる。これらの者の交通手段は、モーターボートである。このような公務員に対しては自動車ローンの代わりにモーターボート・ローンが提供される、最高貸付額は2,500ブルネイ・ドルであり、4年以内に返済しなければならない。

 

4 医療費補助

 

医療費は、原則として無料である。国内の医療施設で十分な治療ができない場合は、外国で行うことになる。多くは、シンガポールで治療を受ける。日本の医療施設が使われることもある。その際、厚生省の許可が得られれば、費用負担なしで国外での治療も可能となる。

(第1章〜第9章 齋藤 憲司)

 

 

 

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