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ブルネイの国王の臣民でない者、つまり外国人は、応募資格を満たすに十分な臣民の応募者がおらず、その職を空席のままにしておくことが不可能な場合に、その応募が認められる。

公務員が臣民としての地位を失う場合は、その任命は、その日以降、効力を失う。

 

(3) 手続

1] 公示

空席の職は、人事委員会によって公示される。

その職が誰によって占められるかによって公示方法も異なる。

[1] 全ての者を対象とする場合

[2] その省の職員を対象とする場合

[3] 政府の職員全体を対象とする場合

[1]の場合は、「官報」及び少なくとも一つの国内新聞に公示する。[2]の場合は、「局内回報」、[3]の場合は、「官報」のみに公示する。

人事委員会は、空席の公示が適切でないとき、例えば、その局の職員を対象とする空席補充よりも、政府の職員全体を対象とすべきと判断するときは、その変更を勧告することができる。

俸給表の区分IV(事務職及び技術職)及び区分V(事務補助及び準技術職)の空席については、さらに、それを周知させるための手段が採られる。すなわち、その空席を生じた職場の掲示板に掲示され、また、募集締め切りの少なくとも2週間前までに、適当な学校への配布のため、公示のマレー語版と英語版が教育省に送付されなければならない。さらに、区分IV及び区分Vの空席公示は、職業安定所にも送付される。

新聞紙上の公示は、簡潔明瞭であることを旨とし、次の項目が含まれていなければならない。

[1] 職の名称

[2] 適用される俸給表のスケール

[3] 国王の臣民であること。ただし、臣民でなくても認められる場合があること。

[4] 職の名称からでは明らかとならない基本的な資格及び義務

[5] 応募締め切り日

[6] 応募の送付先及び詳しい情報の入手先の住所

[7] 応募の送付方法

海外からの候補者が必要な場合は、通常、数種の外国新聞に募集の公示を掲載する。海外候補者については、契約に基づく雇用となる。

 

 

 

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