図2-2-15 四塩化炭素を抽出試薬としたときの吸光度
3) まとめ
1] クロロホルムも塩化メチレンも、油分を抽出するための吸光度の特性はほぼ同じであり、どちらの抽出試薬を使用しても結果に大きな差はないものと考えられる。しかし、抽出試薬自体の持つ有害性については、クロロホルムよりも塩化メチレンの方が低害であることから、この点をも考慮して、塩化メチレンを油分抽出試薬に使用するのが適切であると考えられる。
2] 測定波長については、0.5〜1.0の範囲で吸光度の値が得られるよう、ラボファイナ法でも用いられている580nmの波長を採用するのが適切であると考えられる。