2) まとめ
1] 予め混合
試験の結果からは、供試体によって多少の差はあるものの、いずれも静置時間の増加に伴って分散率が低下し、静置時間が20分〜25分を経過するあたりから、分散率の変化が少なく、ほぼ一定の値となっている。また、静置時間が10分を経過するあたりからは、静置時間の増加に伴う分散率の変化は、ほぼ一定の割合となっており、粒径の大きな粒子が浮上して、乳化層は、ほぼ安定した状態の粒子で構成されている様子がうかがえる。
2] 別々添加
別々添加によった場合の試験の結果からは、最適振とう時間に関する調査の結果と同様に、計測された分散率にバラツキが認められる。また、各供試体について見ると、S-5やS-7に比べて外国製の分散剤は、計測値にあまりバラツキが認められない。
3] これらのことから、静置開始後10分が経過すれば、粒子はほぼ均一に分散した状態になっていると考えられ、海外の他の試験法での静置時間をも参考として、静置時間を10分とした。