[演習題解説]
1.2 作画現図と数値現図
演習題:-
数値現図での船体座標は、なぜ右手系になったのだろうか?

2.1.2 開孔
演習題:-
こんな半開孔のような紛らわしい取り扱いとせず、NC切断トーチが走るように外周そのものとしたほうが判りやすいのでは?…利点/欠点を比較せよ。
[解] NC切断では、半開孔はない。全く同じ外周切断線である。それで統一してもよいが、設計図での線のグレードや、従来の型定規の感覚から、一品図表現も考え合わせた結果残った取扱いである。
敢えて言えば、精度上の区分判断としてよい。
数値現図の導入などの機会に、個々の造船所内で利害得失につき討議して、認識をそろえるとよい。
演習題:-
組立溶接順序・水密要領の決定は、現図技術の範囲か?…でなければ、どこで?
[解] 現図は、もともと設計の補完業務を担わされてきた。この型定規の説明も、かなりの範囲が詳細設計や生産設計の機能に属する。
それはそれでいいのである。どこかが担うのであれば、情報伝達経路は最短がよい。
この現図の技術位置や責任が、造船所の経営・設計・現場で正確に理解されていることが、重要である。
当然、数値現図になれば、この現図技術は、設計に吸収されることになる。