ウェブ付きの長さは、本体の取付線で計算されており、標準パターン指定もウェブ本体上で行われているので、T.BKTやFBの小骨類は、自動的に処理される。このことからも、本体を一次部材、小骨を二次部材と呼ぶのである。
前項の端部BKTの機能位置付けに倣うと、ウェブ→Fc.PL/T.BKT/小骨FBの
体系にある。/印は、And Orの意。
Fc.PLのない[図5.2.8 二重殻外板のウェブ]に示す小骨も同様である。内殻と外殻のロンジは、同一面上にないから、小骨は捩じらないとロンジ・トップに取り合わない。図のT.BKTは、折れ:K.Lを入れて処理した例である。この場合もK.Lタスキの方向さえパターン化されておれば、BKT深さ“D”と遊縁(フリーエッジ)のFL寸法の指定で決まってくる。
FB小骨の場合は、次章で説明することにしよう。
3)その他のBKT
ブレストフック、ブルワークステイ、テーパーオフBKT…などなど種々あるが、構造線図から起こさないと形状が出なかったり、パターン化にも馴染まず、つど一次部材として処理される。部材数は多くないが、このような例外処理のあり方は、数値現図システム選択にあっての格好の評価項目であろう。
5.2.4 小骨FB:Stiffener FB on web
ここで説明するのは、ウェブを一次部材とする二次部材のFBで、仕切り壁:Wallの防撓材や、上甲板ロンジの厚板FB:Slab plateについては、後述する。
[図5.2.9 FB一品寸法図]に、その例を示す。
FBに限らず一品寸法図は、番船別×ブロック別×素材寸法別×加工先別に編集して、出力される。
部材長さは、一貫した原則で、最左端点位置を原点とする最右端の寸法が示され、端部形状は、それら両端点からの寸法で規定される様式。幅方向も両縁から押さえる寸法になっている。