5.2.3 肘板:BKT;Bracket
手作業の作画現図では、BKT類の型の作成は、よしんば端部形状や取合詳細の施工標準が決められていても、適用は「ひと」なので、都度の繁雑な作業だが、コンピュータによる数値現図システムでは、関連標準をプログラムに織り込むので、適用は自動化されるようになる。
1)条材端部BKT
数値データから作画した[図5.2.5 DK間フレームと端部BKT]に見るように、外板付き曲線に応じて変形はするが、類似範囲は同一パターンが適用される。
部材突端は、全般として10〜15といった溶接巻き代の寸法で統一されるから、図のBKT形状は、両溶接取合い辺:これを「足」と呼べば、足の長さ寸法指定だけで規定できるのである。やや複雑なソフト・トー(爪先部をRで和らげる)にするBKT形状でも、[図5.2.6 ソフト・トーBKT標準例]のように工夫次第で、“A”寸法だけで決めれる設計にできる。