2.2 曲加工
曲加工には、面外/面内の曲げ、捩れ、およびその複合がある。
ここで、面外曲げとは、ビルジ外板の曲げや、内部構造Fc.PLのR曲げのような板厚方向の曲げ、面内曲げとは、フレームの曲げのようにウェプ面が平面のまま曲がる場合を指している。また曲加工は、折れと曲げにも分けられるが、折れは曲げRの小さい曲げととらえることができる。
そして曲げ加工の記号は、最も一般的な面外折れ/曲げで代表させて、どちらの面からの折れ/曲げか…を指示するのが、基本となっている。
[図2.2.1 出加工の記号]参照。
上面とは、マーキン両側のことで、通常プレス押し面となる。下面曲げの場合は、由加工時に反転される。
この4種の記号の中で、上面曲げ記号は曲加工の全般を代表し、その他の曲加工:面内曲げ、捩れ、曲げの複合…にも延用している。
[図2.2.2 曲加工の用語]に、記号と用語の対応を示した。
図中の定義の欄、下方に「条材」とあるのは、フレームやスチフナーなどに使う定断面材のことで、圧延形鋼:ロールドセクションの寸法を超えた組立断面:ビルトアップセクションが用いられるようになったことから、これらの総称となったものである。