それならまだよい。
だが、地上ブロックで先行塗装する造船所では、どうか。
基準線を「色あげ」したりしない。基準線そのものがないからだ。そのような造船所では、すでにブロック塗装以前の時代から、ブロック端の「原寸」そのものが搭載位置決めに用いられていた…ことを指摘しておきたい。
工作法は進歩し、精度は向上する。「とき・ところ」によって、型定規に盛り込むべき情報の要/不要は変わってゆくのである。
この問題点は、なにも基準線だけにあるのではない。
番船区分・指標(上、下、首、尾)表示など…多くの型定規記載情報で、その本来の目的が見失われ過剰になってきているのである。以下の具体的項目で、更に説明しよう。