[ケンコー]
サクサイワマンの遺跡から徒歩15分の処にある石を削って造られた祭礼所である。
[タンポマチャイ]
ケンコーから車で5分、聖なる泉と呼ばれ、雨期・乾期を通じて常に同じ量の水が湧き出ている。インカ時代は沐浴所であったようであるが、現在でもどこから水が流れてくるのか分かっていない。
(3) プーノ
プーノはペルーの南端でアンデス山脈のほぼ中央に位置する標高3,800mの人口約9万人の小さな町である。町は汽船が航行する世界で最も高地にある湖「チチカカ湖」に接し山に囲まれた立地条件にある。
プーノへの空路は無く、最寄りの空港はフリアカである。クスコ及びアレキーパから列車が運行されており、所要時間12時間で世界の鉄道駅であり、最高標高4,314m地点を通過する。空気が薄いことと、寒さが厳しい事から相当な体力が無いと踏破出来ない。
[チチカカ湖]
インカの初代皇帝マンコ・カパックがその妹ママ・オクヨと共にこの湖に現れ、太陽の島に降り立ったという伝説が残っている。
アンデス山脈のほぼ中央に位置し、海抜3,812mで琵琶湖の12倍の面積(8,032km2)を有し、汽船の航行する世界最高地であり、湖の中央付近でペルーとボリビアの国境を分かっている。最近湖畔や島々(浮島も多い)のインディオの生活用水で湖の水質汚染が進みアオミドロの発生が激しく、ここでも環境汚染が深刻な問題となって来てる。
(4) アレキーパ
ペルー南部の人口約62万人のペルー第二の都市である。インカの第4代皇帝マイタ・カパックの時代に建設された町で、建物が皆近郊で採れる白い石灰岩で造られており、白い町と呼ばれている。標高2,380mで一年中殆ど雨が降らない為乾き切った町で、近郊にはペルー最大のセメント鉱山をはじめ多くの鉱山が在り荒涼とした感じがする。
ここでは、噴煙を吹き上げている標高6,096mのミスティ山や6,075mのチャチャニ山が町並みを見下ろしている。また、ここでの最大の見所は、カニォン・デル・コルカの大渓谷である、ここでコンドルの飛んでいる様子を見るため、多くの観光客が朝早く出かける。
[カニョン・デル・コニカ]
アメリカのグランドキャニオンより高低差があり、世界で最も深い渓谷と言われている。遥か下方にはコルカ川が流れペルーを代表する鳥コンドルの舞う姿を眼下に見ることが出来る。