SSLにおけるセキュリティ確保では、暗号技術にもとずいた鍵共有方式と呼ばれる方法で、相互の認証を行い、流れるデータの暗号・認証通信を実現している。
(2) EDIデータ・セキュリティ
EDI標準の普及と、EDIネットワークの広がりにより、電子データ交換は企業活動に不可欠なものとなりつつあるばかりか、個人の消費行動から行政や教育・医療・社会福祉にいたるまで、情報社会のインフラとして育ちつつある。しかしながら、通信プロトコルとビジネス・プロトコルを含めたEDI標準の普及は、誰でもが容易にEDIネットワークにアクセスする事を可能にし、インターネットの普及に象徴されるように、EDIネットワークのグローバル化(国際的広がり)は、いつでも、どこからでも、そのネットワークに侵入する事ができるようになった。この事は、EDIの企業活動における重要性が増すにつれ、企業にとって大きなリスクとなりつつある。