1.5 調査結果の概要
(1) OMAE'98国際シンポジウム(7月5日〜8日)
国際海洋年及びバスコ・ダ・ガマのインド航路開拓500年を記念して、リスボン北西部、テージョ川沿岸部で開催されているEXPO'98に協賛するため、本年のOMAE'98はリスボンで行われた。OMAEは米国機会学会が中心となり、日本造船学会を始め、各国の造船、機械、土木、石油等の多くの学会が参加している国際会議である。第17回に当たる今回はリスボン市内の中心に位置するポンバル侯爵広場に隣接するメリディアンホテルを主会場とし、その隣のリッツホテルをも使用して、登録者数約480人、発表論文約400のまさに大規模な国際学会として開催され、しかも、単なる紹介や総論的な論文が多い類似のほかの国際会議とは異なり、理論や実験結果を中心とした論文が数多く発表された。反面、商談や売り込みのためのメーカー等の展示は少なく、その意味でもアカデミックな学会であったと言えよう。