2.1.2.5 OTC 8856
A new generation Drillships, the Gusto 10000 and Gusto P-10000
概要
1970年代初頭にIHC Gusto Engineeringは、ドリルパック関係は掘削会社の協力を得ながら、DP掘削船‘Pelican class’を開発した。
この‘Pelican’型はDPS付掘削船として世界に広く採用され今までに合計10隻建造された。
この度、超深海である10,000ft(3,000m)水深への新たな挑戦として、IHCは新世代のDPS掘削船を2種類開発した。Gusto 10000型及びGusto P-10000型であり、これら掘削船の設計/動特性/DPS及び操作限界等を次に記す。
導入
超深海掘削を考えた場合、掘削やその後の石油生産が経済的に行われるためには特化された専用の船が必要である。
IHC Gusto Engineeringは世界に其の名を知られている主要掘削コントラクターの密接な協力のもとに‘掘削’用にGusto10000型を、‘掘削’及び‘長期ウエルテスト’の両方用にGusto P-10000型の掘削船を開発した。
Gustoは70年代から80年代にかけて合計10隻の‘Pelican’型DPS掘削船を建造し船型掘削船の歴史に多いに寄与してきた。今日再び次世代の挑戦に相応しい船型のコンセプトを提案する。
Gusto 10000型とP-10000型の2つのコンセプトであり、どちらも水深10,000ft用に全く新たに開発された。
Gusto 10000型はGirasol海域での操業にForamar/Pride社に選ばれ、韓国の現代造船で建造中である。
Gusto P-10000型はGlobal Marine Drilling社に選ばれている。
設計思想(フィロソフィー)
どのような掘削操作を行うための、どのような掘削船であるべきか。
Gusto 10000型の設計に当たって其の背後の設計思想を以下に述べる。
船体主寸法は掘削現地でのロジスティックスの最適化を図った高いペイロード、優れた運動特性とダウンタイムの最小化を考慮して設計されている。
稼働海域はもちろん全世界であるが、本船は特に西アフリカ沖、メキシコ湾内、ブラジル沖、東南アジア海域を考慮して設計した。
本船の掘削作業は10年周期の、位置保持は50年周期の嵐を考慮、遠隔地での稼働のための広いデッキスペースと載荷重量の確保。
設備は、例えば掘削船全般のコストに大きく影響あるDP装置や発電プラントなどのコストを削減し、掘削船全般として最大の効果を引きだせる寸法の機器を選定している。
船体寸法は鋼構造の物量/建造期間を押え低原価を実現している。