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Profile of Contributors

 

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鷲尾 圭司(林崎漁業共同組合 企画研究室長)

明石市在住。1952年京都市生まれ。1976年京都大学農学部水産学科卒業。1983年京都大学大学院農学研究科博士課程修了(水産物理学専攻)。同年林崎漁業協同組合就職、企画研究室室長として今日に至る。沿岸漁業の維持安定が地域社会の環境と文化を育むものとして、現場活動とまちづくりに、おいしんぼ感覚で取り組む。専門:漁場環境問題、漁業システムの企画、魚食普及。趣味:スキューバダイビング、魚料理、お酒。著書:『明石海峡魚景色』『ギョギョ図鑑』他。

 

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酒井 秀幸(武庫川ネットワーク代表)

1928年兵庫県丹南町生まれ。学校卒業後、家業の農業に専従するうち、1975年有吉佐和子の『複合汚染』に出会い、化学肥料と農薬づけの近代農業に疑問を持つ。1976年同志と丹南町有機農業実践会を結成、以来24年、産・消提携による有機農業経営を実践。1992年兵庫県下の有志と「兵庫の川サミット」を提唱、いのちの川の復権を目ざし、自然豊かな川づくりを呼びかけている。

 

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田中 哲夫(姫路工業大学自然・環境科学研究所 助教授/兵庫県立人と自然の博物館 主任研究員)

高校1年の頃、蝶やクワガタ虫に飽き、渓流の魚採りに興味を移し始めていた。ある日、上流に遠征しようということになり、水温13℃・深さ3mの滝壷に素っ裸でダイビング。泳いでいた魚は大カワウソと思ったのか、スーっと底の石にむけて軟着陸、しなやかに岩陰に消えた。水はあくまで透明、水表に浮かび、水中眼鏡を通して目を凝らす。緑を帯びた褐色の背に黒い斑点模様の魚があちこちに伏せている。狙いを定め、大きく息を溜めて潜ると、背中側からは想像もしなかった姿が眼に飛び込んできた。銀白色の下地に刀紋を思わせるパーマーク、朱紅色をちりばめた優雅な姿。渓流の女王アマゴとの出会いである。この時がなかったとしたら?大きな分岐点であった。以来、渓流魚の種間競争の研究を続けている。1988年理学博士(京都大学)。日本生態学会、日本魚類学会、魚類自然史研究会所属。

 

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藤井 絢子(滋賀県環境生活共同組合 理事長)

1946年神奈川県生まれ。上智大学文学部卒業。同大学院修士課程単位取得。

1971年より滋賀県在住。夫と四女の家族と暮らす日常から、食の安全を求めた地域生協づくり、琵琶湖の環境専門の生協設立活動に関わり、1990年滋賀県環境生渚協同組合設立総会にて理事長に選任される。世界初の環境生協として、“水、緑、土、大気、エネルギー”の5部門にわたるエコロジー商品の開発と普及、合併浄化槽の普及、地域のエコロジーマ卜開催などのソフト事業を中心にリサイクル事業に取り組みながら、地道で着実な活動を毎日展開中。地域特性にあった水処理の方法としての個人下水道(合併浄化槽)・グリーン購入・ゴミの省資源化・廃食油の再生燃料化などのリサイクル活動は、琵琶湖再生をめざして始まった「せっけん運動」を越える環境活動へと広がってきた。「水・愛・空」をテーマに、琵琶湖からのメッセージをおくり続けていくこと。一人ひとりが琵琶湖の問題を自分の問題としてとらえ、未来世代への責任としてさらに新しい一歩を踏み出すために。環境に負荷の少ない市民主体の循環社会をめざして、一人ひとりが日々の生活の中で出来ることから始めるエコロジカルな暮らし方を、地球サイズのトータルな視点で提案している。

 

 

 

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