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(B)海運事情と保有船主の実態
  ベネズエラの海運は、原油の輸出開始以来、急速な発展を遂げてきた。
  石油主導型の経済開発の推進に伴い、輸出入貨物の海上輸送量が激減したこと、国内の経 済ナショナリズムの動きが活発化したことなどから、政府は自国海運の強化・育成・商船隊の強化が図られた。
  そのため、政府は国営海運会社およびその同盟船を使用して、ベネズエラに輸送される工業資材への輸入税免除の特典を与えるなど、各種の助成策が講じられている。
  1978年に商船隊保護開発法を公布し、自国船優先政策により海運事業の拡充を図ってきたが、自国船積取比率は90年で輸出入とも10%程度である。
  特に、近年は保有船腹量も年々減少傾向にあり、1997年末の商船の平均船齢も27年と老朽化が進んでいる。
  ベネズエラにおける主要海運会社とその概要は、次の通りである。

 

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