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(B)海運事情と保有船主の実態
 コロンビアに商船隊ができたのは1946年である。
 当初は、北米航路と欧州航路に就航しているに過ぎなかったが、海運力が拡充されるにつれ航路も拡大し、全世界をカバーするまでに発達した。
 しかし、1987年の93隻、423,631G/Tをピークとして、年々その規模は縮小され、97年末現在では118隻、117,655G/T.(うち貨物運搬船は46隻、89,477G/T)になっており、外国船舶あるいは用船に依存している状況である。
 なお、コロンビアは海洋のほか、マグダレ河、カウカ河、メータ河、アトラト河など内陸を貫流する大河川を利用する舟運が発達している。
 特に、カリブ海に注ぐマグダレ・カウカの可航水路は、河口のバランキーヤ港から延べ1,500?、アトラ河はカリブ海側のダリエン湾の上流687?まで河川航船の航行が可能である。
 また、東部のベネズエラを経て大西洋に至るオリノコ河の5支流、南東部のブラジルを経て大西洋に至るアマゾン河の4支流なども内陸輸送路として利用されている。
 このほか、メータ河とアラウカ河とを結ぶ水路、アマゾン河とプクマヨ河とを結ぶ水路、アトラト河とツルンド河を結ぶ運河などの建設が計画されている。
 

コロンビアの主な保有船主とその概要は、次の通りである。

同社は、国営の海運会社であり、保有船は全てスペインで建造され、内航船として岩塩の輸送に就航している。

 

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