
ウルグアイの貿易収支は、93年を境に赤字が続いている。
これは、旺盛な国内需要が輸入を促進したためと見られており、現在も資本財を中心に輸入額は伸び続けている。
一方、輸出も主要輸出品目である牛肉が、世界市場価格の安定およびアメリカ、EU諸国への輸出障壁の緩和を背景に輸出額を伸ばしており、一方の主要輸出品目である織物こそブラジルの輸入規制のために伸び悩んでいるものの、輸出額全体としては10%以上の成長を91年から継続している。
ウルグアイの主要輸出品目は、羊毛、繊維、牛肉、その他食肉、皮革などであり、輸入は機械、輸送機器、化学製品などである。
メルコスール(南米共同市場)の一員であるウルグアイは、その貿易の大半をブラジル(約28%)、アルゼンチン(約17%)と行っており、この二国の経済状況に大きく影響される貿易構造となっている。
対日貿易は恒常的な赤字貿易であり、魚介類(かに、かじき等)、魚粉、ミール、羊毛などを輸出し、乗用車、トラックなどを輸入している。
前ページ 目次へ 次ページ
|

|