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 アルゼンチンの貿易は、1992年以降赤字貿易が続いていたが、不況による輸入減により95、96年は黒字化した。
 しかし、好況による輸入の著増により97年は、25億ドルにのぼる記録的な赤字となった。
 活発な資本形成は資本財の輸入を増大させ、強い消費需要は耐久消費財の輸入も増やした。
 輸出は、輸入の伸びを大きく下回ったが、豊作の穀類、輸送機器などの工業製品が増加した一方、主力の大豆や綿花などが不振で、破行的な状況であった。
 輸出入とも仕向地はブラジルが首位を占め、2位の米国との差は大きく、メルコスール(南米共同市場)内で90%を占める対ブラジル貿易の動向による影響が、極めて大きく現れている。

 

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