
貿易関係では、97年の輸出総額は1,110億2,300万ドルで、前年比16%増であったが、輸入の激増で黒字幅は96年の65億3,100万ドルから12億1,400万ドルヘと大幅に縮小している。
これは、例年シェア最大の石油が価格下落で低迷する一方、輸送機器などの工業製品が大きく伸びたため輸出も大きく伸びたが、好況を反映して資本財や中間財(全輸入額の約80%)が激増して、輸入の伸びが輸入を大きく上回ったことによる。
97年の経常収支の赤字拡大(19億ドルから66億ドルヘ)は、貿易黒字の縮小が主因である。メキシコ貿易の相手国は、伝統的に米国が輸出入とも圧倒的な地位を保っており、輸出では米国(輸出総額の約84%)、カナダ、日本、スペイン、ブラジルの順であり、輸入では米国(輸入総額の約76%)、日本、ドイツ、カナダ、韓国の順となっている。
また、対日貿易では恒常的赤字貿易で、原油などを輸出し、自動車、電気機器・部品などを輸入している。
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