
米国の貿易は、恒常的な赤字貿易であり、その赤字幅も年々拡大を続けており、97年は1,819億ドルと9年ぶりの高水準を記録している。
また、対日貿易も恒常的な赤字貿易が継続している。
98年の貿易については、ドル高とアジアの金融・通貨不安によって、特にアジア向けの輸出が減少し、貿易赤字が拡大すると見込まれているため、日本を筆頭として各国に対し貿易障害の除去など市場アクセス改善の方策を強力に求めていくこととしている。
主な輸出商品は、電気機器(97年輸出総額の9.5%)、自動車(同8.0%)、事務用機器(同6.3%)、一般機械、特殊産業用機械などである。
また、主な輸入商品は、自動車(同13.0%)、電気機器(同9.2%)、事務用機器(同8.6%)、原油、衣類などである。
主要相手国では、輸出がカナダ(96年輸出総額の21.3%)、日本(同10.8%)、メキシコ(同9.1%)、英国、韓国の順となっており、輸入ではカナダ(同19.5%)、日本(同14.4%)、メキシコ(同9.1%)、中国、ドイツの順となっている。
対日貿易では、97年は416億1,700万ドルの赤字となっている。
主な輸出品は集積回路、加工食品類、穀類、穀粉、コンピュータなどであり、輸入品は乗用車、コンピュータ、自動車部品・付属品、集積回路、コンピュータ部品などである。
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