
貿易関係では、モロッコの貿易パターンは、農産物、鉱産物などの一次産品を輸出し、工業製品を輸入するという発展途上国に共通するものである。
ただし、最近の傾向としてはモロッコの主要鉱産物である燐鉱石が世界的需要の低下から輸出の伸びは減少し、化学製品や衣料の輸出が伸びてきている。
貿易収支は、恒常的に赤字を示しており、対外債務残高も96年末現在218億ドルにも達している。
輸出品目では、食料品(主として柑橘類、魚類、トマト等)が最も多く30.6%(95年)、化学品20.7%(95年)となっている。
輸入品目では、干ばつの影響で食料品が最も多く16%(95年)を占め、ついで資源エネルギーが多い。
輸出入相手国は、旧宗主国のフランスが輸出32.9%、輸入26.2%(96年)で首位を占め、スペイン、ドイツが次いでいる。
対日貿易では、恒常的黒字を記録しており、タコ、イカ類の魚介類、燐鉱石を輸出し、機械類を輸入している。
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