
貿易関係については、コーヒー、ココアおよび木材を中心とする輸出によって、コートジボアールの経済は支えられており、これが同国経済の開発に必要な資金の大部分を賄っている。
他の多くの開発途上国と同じく、2〜3の農林産物に依存するモノカルチャー経済を営んでいるのが特徴であるが、コートジボアールは、貿易収支が恒常的に黒字で推移しており、国際的信用度を高めている。
コーヒー、ココアなど輸出用一次産品の増産と共に、工業化の進展に伴う工業製品の先進工業国向け、あるいは近隣アフリカ諸国向け輸出も着実な伸びを示している。
他の途上国と同様、コートジボアールも工業製品を輸入に依存しているが、機械、化学品などの工業製品は、国内市場が停滞しており、輸入が縮小している。
むしろ、石油価格の上昇による支出の急増、米、麦などの食料の輸入が増大している。
このため、政府は重点政策として、食料自給の達成、石油開発を図っている。
1996年の輸出額は49.96億ドル、輸入額は29.9億ドルで、輸出は輸入の約1.7倍となり出超となっている。
先進諸国との取引率が高く、輸出で65.4%、輸入で61.7%となっている。
品目別では、カカオ、コーヒー、石油製品などを輸出し、原油、機械類、水産物、米などを輸入している。
主要国別輸出入では、ドイツ、フランスなどの欧州と米国が殆どを占めている。
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