
エジプトの船腹保有量は、1977年の176隻、408千G/T、1987年の428隻、1,074千G/T、1997年の37隻、1,288千G/Tと年々増強されている。
エジプトにとって、わが国は米国、ドイツに次ぐ援助供与国となっており、近年では資源調査訓練船(190G/T×2隻)に続き92年には、航海訓練船兼灯台補助船(3,000G/T×1隻)を無償資金協力船として供与している。
(B)海運事情と保有船主の実態
エジプトには、世界で最も重要な航路の一つであるスエズ運河を有し、その運営・管理を通じて国際海運と密接な係わりを持っている。
しかし、自国の外航海運については、近年増大を続ける貿易量に比べ、その保有船腹量は絶対的な不足を呈しており、自国船による積取比率は10%程度に過ぎない。
エジプトの外航海運は、海運省(Ministryof Marine Transport)の監督下にあり、国営および民間企業によって運営されているが、国営企業が主体となっている。
大手海運会社としては、Egyptian Navigation Co.、Arab Maritime Petroleum Transport Co.、Misr Shipping Co.、National Navigation Co.などがある。
エジプトの主な海運会社の概要は、次の通りである。
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