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6. 甲殻類

 富山県沿岸域に生息する代表的な甲殻類には、ガザミ・ベニズワイガニ・ホッコクアカエビ・シラエビなどがいる。

ガ  ザ  ミ :  『ワタリガニ』ともいう。水深20〜50mの内湾、浅海の砂底に生息し、産卵期は冬である。 日中は砂中に潜り、眼だけを出している。夜は餌を求めて泳ぎでる。6月〜8月の産卵期に刺網漁業及びかご漁業にて漁獲される。

ベニズワイガニ : 生息水深が450〜2,500mと深いために、漁獲はかご漁業にて行われる。ズワイガニによく似ているが、全体に赤味が強く、雄では脚の長いのが特徴である。雌かには周年、雄かにも6〜8月の間は漁獲禁止となっている。

ホッコクアカエビ: 『アマエビ』という呼び方が一般的であり、非常に広い分布域を持っている。寿命は11年程度で成長につれ雄から雌へ性転換し、抱卵したものは『こもち』と呼ばれ珍重されている。富山湾では水深200〜450mに分布し底びき網漁業及びかご漁業で漁獲されている。

シラエビ    : 日本の周辺全域に分布し、河口沖の海谷の中に生息する。体長は6〜7cm、生体は無色透明死ぬと白濁する。