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<富山県の藻場>

 朝日町宮崎では、県東部随一の岩礁地帯が発達しており、点在する離れ岩を中心にクロメ、アカモク、サナダグサ、カニノテ、無節サンゴモなどがそれぞれ群落を形成している。
 入善町各地先では砂地に点在する転石地帯にマクサとツルアラメの混成群落が発達しているが、所々「ヌケ」と呼ばれる磯焼け地帯となっている。
 魚津市から滑川市にかけての転石地帯ではマクサ、アナアオサ、ヘラヤハズ、ベニスナゴ、ホソユカ1入アヤニシキなどが混在して海中草原を成しているが、ワカメとアカモク以外の大形褐藻類は少なく、沖合いには無節サンゴモ群落が点在している。

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 高岡市及び氷見市沿岸にはガラモ場が発達し、阿尾から石川県境にかけてのガラモ場は湾内最大の藻場で全体の40%以上に及んでいる。初夏に泊から大境にかけての海底や海中林地帯がアオノリ類に覆われる傾向が見られる。
【資料】海域生物環境調査報告書(第2巻藻場)富山県平成6年

8.サンゴ礁

 造礁生物が集積、固結してできた礁石灰岩が低潮位面または、それに近い位置まで海底から高まり、防波構造をつくっている地形を言う。

<富山県>

 富山県にはサンゴ礁は存在しない。

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