日本財団 図書館



3.干潟

 河口域や湾の奥部の潮間帯には、川から流れ出た砂泥が堆積し、広く平坦な砂泥地ができる。干潟とは、このような場所が干潮時海面上に姿を現したものを指す。
 日本海側の潮間帯の様相をみると、干満差は20〜30cmしかない。そのため日本海側では潮が引いても干潟はみられず、富山県において干潟は存在しない。

 【資料】 「海域生物環境調査報告書」第1巻干潟環境庁自然保護局1994年3月

4.湿地

 ラムサール条約の前文には湿地が水の循環を調整するものであること、湿地特有の動植物(特に水鳥)の生息地として生態学的な機能を有すること、経済・文化・科学上およびレクレーション上大きな価値を有すること、湿地の喪失が取り返しのつかないものであることなどが確認され、国際的な保護の必要性が強調されている。

<富山県>

(1)黒部川左岸河川敷(黒部市荒俣)
    河口入口左岸の一部が鉱物質土壌の塩沼植生となっている。
    面積1.8ha、標高2〜5m、湿地タイプ河畔、開水面状況季節的に出現する。

(2)常願寺川河川敷(富山市横越)
    左岸一帯が鉱物質土壌の塩沼植生となっている。
    面積10ha、標高1〜3m、湿地タイプ河畔、開水面状況常時存在する。

 [専門家連絡先] 富山県水産試験場 0764-75-0036
 【資料】 「ラムサール条約と日本の湿地」 山下弘文著

5.マングローブ

 富山県沿岸域には、マングローブは生育していない。

6.浅瀬

 浅瀬は、干潟と同じように日光が底までよく透り、そのためバクテリア・海藻・小動物などが大量に繁殖する。藻場は、魚介類にとって絶好のすみかになっている。

<富山県>

 富山県に浅瀬はない。

 【資料】 富山県生活環境部自然保護課に対するヒアリング

前ページ    目次へ    次ページ






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION